ニホンカモシカいろいろ




ニホンカモシカの体




  
ツノは雄雌に関係なく二本あります。
「角輪」の数で年齢が判断できる為、
個体識別時には有力な情報元です。
生え始めたばかりのかわいいツノ。
これからどんどん伸びていきます。
(写真は生後約二ヶ月での状態)
ナワバリ争いでは強力な武器となります。
老齢の個体には欠損しているものも・・・。
折れてしまったら二度と生えてきません。

  
ツノとならんで特徴的な大きな耳です。
カモシカは物音にとても敏感です。
耳をピョコピョコ動かして小さな虫を追い払っているところです。 痒いときには後ろ足で掻くこともあります。 

  
視力はあまり良くないみたいです。
こちらをじ〜っと見ているのはそのため?
本州個体の目 四国個体の目
本州・四国の個体では光彩の色が違います。

  
眼窩下洞腺。 両目の下にあり、ここから出る分泌液を木の枝などにこすりつけることによって、自らのナワバリの印にしています。 マーキングの様子

分泌液はとても甘酸っぱい匂いがします。

 

 
眼下腺から出る分泌液の匂いをかぎます。 カモシカには上顎の前歯がありません。
葉や小枝は引きちぎるように口の中に入れ、奥歯で咀嚼します。
下顎の歯と舌。

 

 
カモシカはウシの仲間で、4つの胃袋を持っています。 見通しのよい場所に座って「反芻(はんすう)」を行います。 (噛み返し)  普段は目立ちませんが、尻尾があります。
排便時には後ろにピンと立ちます。
赤ちゃんカモシカのシッポ。

  
よく「カモシカのような脚」などといわれるため、スラリと長いのを想像しがちですが、実際のカモシカの脚ってのは・・・、意外と普通なのです。 蹄(ひづめ)

岩場・傾斜地での活動にも適しています。
積雪期の岩場にたたずむニホンカモシカ。
人間にはとても立っていられない場所でも平気な顔で登っていくことができます。



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